インド最初期仏教への誘い

現存するパーリ語仏教経典からの引用による仏教紹介。

まとめ  四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART8[次第説法41 欲の欠点、危難]

今までのまとめです。まず↓
仏教で言うところの「人間が得る欲の楽味、楽しみ」とは何か?四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカの意味とは?」大苦蘊経 PART2[次第説法34 欲の楽味、楽しみ①] - インド最初期仏教への誘い
ここで、ゴータマ・ブッダは、人間の欲の楽しみとは何か?と規定しました。
すべての人間が持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から得られる刺激、それによってその人に起こる楽・喜が欲の楽味、楽しみという話でした。


仏教で言う「人間が得る欲の危難(障害、煩わしさ)」とは何か?四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART3[次第説法36 欲の欠点、危難] - インド最初期仏教への誘い
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために仕事をしなければならないという煩わしさがあり、期待する収入が得られなければ嘆き悲しみ、得ても国家から税金、盗賊から収奪され嘆き悲しむ羽目になる。


「人間が得る欲の危難(障害、煩わしさ)とは何か?」『意見の違い、衝突』 四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART4[次第説法37 欲の欠点、危難] - インド最初期仏教への誘い
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
人間関係で必ず意見の衝突が起こる。家族だろうと国家であろうと個々人特有の欲が必ずあるので。


「人間が得る欲の危難(障害、煩わしさ)とは何か?」『庶民は戦争に巻き込まれ、徴兵され、死ぬほどの苦しみに遭う可能性あり。』 四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART5[次第説法38 欲の欠点、危難] - インド最初期仏教への誘い
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
庶民は徴兵され、死ぬほどの苦しみに遭う可能性がある。


国家権力を持たない庶民、盗賊が欲のために犯罪を犯すと、時の国王に処刑される。四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART6[次第説法39 欲の欠点、危難] - インド最初期仏教への誘い
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、国家権力を持たない庶民、盗賊が欲のために犯罪を犯すと、捕まった場合、当時の国王、権力者に徹底的に処刑される。


「未来の苦」を作り出す元は現世の欲(kaama)。四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART7[次第説法40 欲の欠点、危難] - インド最初期仏教への誘い
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
身口意で悪行を犯すと、来世がありそこで地獄に生まれるというより悲惨な転生になる。


仏教で言う「苦 Dukkhaドゥッカ」とは何か?四聖諦を理解するために。大苦蘊経 PART1[次第説法33 欲の欠点、危難⑧ 離欲の利点、功徳⑥] - インド最初期仏教への誘い
「比丘たちよ、そのように語る異教の遊行者たちには、このように言うべきです。


『友らよ、いったい、もろもろの欲(kaama)の、
楽味(楽しみ)は何でしょうか?
危難(障害、煩わしさ)は何でしょうか?
出離(解放)は何でしょうか?」


今まで、


楽味(楽しみ)は何でしょうか?
危難(障害、煩わしさ)は何でしょうか?


を述べてきました。
欲の楽しみ、五つの感覚器官、眼耳鼻舌身から得られる楽しみは良いとしまして、それを得て楽しむにはさまざまなリスクがあり、それを避けるためにはどうすれば良いのか?


次回はその③出離(解放)は何でしょうか?
ブッダの解答を記述していきたいと思います。

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