インド最初期仏教への誘い

現存するパーリ語仏教経典からの引用による仏教紹介。

「未来の苦」を作り出す元は現世の欲(kaama)。四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART7[次第説法40 欲の欠点、危難]



↑前回の続きです。
人間が生活をし、時に余暇を楽しむためには(=人間が持つ眼、耳、鼻、舌、身という感覚器官から喜びを得るためには)、煩わしいリスクを同時に受けなければならない、また来世へのリスクも同時に受けなければならないという事の考察が続きます。


パーリ語仏典 中部経典第13 大苦蘊経(mahaa dukkha khanda sutta)片山一良訳 大蔵出版 P241から引用



さらにまた、比丘たちよ、欲を因とし、欲を基とし、欲を根拠として、すなわち、もろもろの欲を因として、


身による悪行を行なったり、語による悪行を行なったり、意による悪行を行なったりします。かれらは、身による悪行を行ない、語による悪行を行ない、意による悪行を行ない、


身体が滅ぶと、死後、苦処・悪道・破滅の地獄に生まれかわります。


比丘たちよ、これもまた、もろもろの欲の危難です。


来世の苦(dukkhaドゥッカ)の集まりであり、欲を因とし、欲を縁とし、欲を根拠とするもの、すなわち、もろもろの欲(kaama)を因(原因)とするものです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで説かれているものは、来世があるという事のようです。


世間の言説では、「ブッダは生まれ変わりなどは説いていない云々」という話も聞きますが、現上座仏教教団保持によるパーリ語仏教経典では至る所に「生まれ変わり」の記述があります。


身口意の行いが現世で悪いと死後、地獄がありまして、破滅の生まれ変わりがあるようです。そのことをゴータマ・ブッダは語っておられるようです。パーリ語経典、伝統的な僧侶による言い伝えではそうなっています。


なのでを避けよ」というのがゴータマ・ブッダの一貫した主張のようです。


↓ゴータマ・ブッダ、サーリプッタ尊者の一般大衆への主張。アドバイス。



×

非ログインユーザーとして返信する