インド最初期仏教への誘い

現存するパーリ語仏教経典からの引用による仏教紹介。

ゴータマ・ブッダが説く「色(物質、容姿)の危難とは何か?①」四聖諦を理解するために。「苦Dukkhaドゥッカ」の意味とは?大苦蘊経 PART11[次第説法44 色(物質、容姿)の危難]


↑ 前回の続きです。


今回は、「色(物質、容姿)の危難」についてです。


パーリ語仏典 中部経典第13 大苦蘊経(mahaa dukkha khanda sutta) 片山一良訳 大蔵出版 P243~から引用



色の危難


「つぎに、比丘たちよ、もろもろの色の危難とは何か。ここに比丘たちよ、


その同じ女性が後に年齢八十歲か、九十歲か、百歳かになり、年老い、垂木のように曲がり、撓(たわ)み、杖に縋(すが)り、ふるえ、憔悴(しょうすい)し、青春は去り、歯は欠け、髪は白くなり、薄くなり、頭は禿げ、皺(しわ)がより、肢体に斑点が現われているのを見たとします。


比丘たちよ、そのことをどう思いますか。 以前の美しさと輝きは消え、危難が現われているのではありませんか」


「おっしゃるとおりです、尊師よ」
「比丘たちよ、これが、
もろもろの色の危難です。


また、比丘たちよ、その同じ女性が病み、苦しみ、重症で、自分の大小便に沈み、臥したり、他の者たちに起こされたり、他の者たちに寝かされたりしているのを見たとします。


比丘たちよ、そのことをどう思いますか。 以前の美しさと輝きは消え、危難が現われているのではありませんか」


「おっしゃるとおりです。 尊師」


「比丘たちよ、これも、もろもろの色の危難です」


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確かにそれは、その通りで、有名俳優、女優、スポーツ選手、歌手等を見ても然りですね。
色(物質、容姿)の変化、劣化、老いは、たとえ美しく健康に生まれ、育って行っても最後には、誰も避けられません。

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